身近な感染症である水虫の完治には想像を絶する長い時間がかかってしまいます。表面上では治ったように見えて治療を止めてしまうと水虫が再発してしまうのです。かかとなど気になる場所に水虫ができてしまった時は長期的な治療が必要です。

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ノバルティス社製の水虫治療薬ラミシール錠

塗り薬を塗っている女性

ラミシールは、ノバルティス社製の水虫治療薬です。
有効成分にテルビナフィンを含み、皮膚や爪に白癬菌が増殖する水虫などの表在性白癬菌感染症だけでなく、身体の内部臓器などに病変を生じる深在性白癬菌感染症にも効果を発揮します。
ラミシールが水虫をはじめとした白癬菌の増殖を抑制するのは、細胞膜の形成を妨げる効果を有する点にあるのです。
白癬菌の細胞膜の生成には、アルゴステロールという必須成分がありますが、テルビナフィンはこのアルゴステロールの生成を阻害することで、白癬菌に殺菌的に作用します。

テルビナフィンには高い抗真菌作用を持ち、とりわけ白癬菌に高い作用を示します。
水虫であれば患部を問わず、あらゆるタイプに適応し、外用薬の浸透が難しいかかとの角質増殖型や爪白癬などにも高い改善効果を発揮しかゆみ症状等の改善を期待出来ます。
ただし使用条件として外用薬では改善が難しい場合に限るとされています。

使用法や容量ですが、成人の場合1日1回食後に125mg錠を服用するのが基本的服用法になります。
飲み忘れにはくれぐれも注意し、思い出したときにはすぐに服用することを心がけます。
ただし過剰使用による悪影響が懸念されるので、1回に2倍量服用することは厳に控えて下さい。

ラミシールは医薬品である以上、副作用のリスクがあるのは確かです。
ラミシールの副作用で警戒すべきなのは肝機能障害の出現にあります。
これはラミシールが肝臓で薬物代謝酵素の働きで薬物代謝をして初めて、体内で利用可能な成分に変化するため、肝臓への負担が必然的に大きくなる為と考えられています。

特に爪白癬では服用期間も長期にわたる可能性も大きく、肝機能のモニターを定期的に行うことが推奨されます。
全身倦怠感や食欲不振、全身の皮膚が黄色くなる等の黄疸症状は肝機能障害の出現を強く示唆する所見です。
またラミシールには皮下出血などの出血傾向の副作用も認められています。
これらの症状が見られたら直ちに服用を中止し、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。

服用する期間は長め、しかし、併用禁忌が少ない

ノバルティス社のラミシールは、同じく水虫治療に使われるトリアゾール系の抗真菌薬に比べると、併用禁忌となっている薬が少ないのが特徴です。
その反面、治療期間は比較的長くかかります。
ラミシールを使用した場合、水虫の治療にかかる期間は2ヶ月~6ヶ月程度となっていて、重症の水虫や長年放置しておいた水虫を治療する場合には、それよりも長くかかることがあります。

おおよその目安では、指のあいだやかかとなどに出来ている水虫の場合には1ヶ月程度、足の裏に出来ている水虫の場合には2ヶ月くらい経つとだんだんに症状が良くなってきます。
爪水虫の場合であれば、薬が患部に浸透するまでに時間がかかるため、4ヶ月くらい経つと症状が改善し始めます。
白癬菌が完全に抜けてしまうまでには、いずれの場合にも1年くらいはかかると見ておく必要があります。

ラミシールの有効成分であるテルビナフィンは、肝臓で主にCYP3A4という酵素によって代謝されます。
そのため、CYP3A4を使用して代謝する医薬品と併用した場合には副作用が出やすくなります。
しかし、トリアゾール系の抗真菌薬の抗真菌薬ほどではなく、他の薬を飲んでいる場合でも比較的安全に使用することができます。

ラミシールの主な併用禁忌薬としては、胃薬のシメチジンや抗真菌薬のフルコナゾールなどがあります。
これらの薬を併用した場合、テルビナフィンの血中濃度が上がってしまい、肝機能障害や血小板減少などの症状が出やすくなります。
また、三環系抗うつ薬のトリプタノールやトフラニール、ルジオミールなどと一緒に飲むと、それらの薬の血中濃度を上げてしまうために副作用を起こしやすくなります。
こういった薬を飲んでいる人は、ラミシールの使用は避けたほうが無難です。

飲酒によってもラミシールの副作用が出やすいので注意しましょう。
また、いくつかの薬との併用ではそれらの薬の効果を弱めてしまう場合もあります。

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